小学校の運動場の隅の芝生の上に「百葉箱」という高床式の小さな倉庫のような施設があった。
担任の先生が「百葉箱」の回りにクラスの生徒を集めて中を見せてくれたことがあった。
小学校の3年生の時の理科の授業だったと思う。
それまで,あの倉庫のような小さな施設の中には何が隠されているのだろうと想像を巡らせていたのだが,中を見ると温度計と訳の分からない小さな器具が入っているだけの期待はずれで,少々がっかりしたという記憶がある。
気象観測にかかわる施設が何故小学校の校庭に設けられていたのか理由は知らない。
昔は小学校の業務の中に「気象観測」が義務づけられていた時代があったのかも知れない。
「百葉箱」を目にしなくなって久しい。