酒呑み親父のよもやま噺

探求心旺盛な酒呑み親父の随想録

『私の心に』中山千夏

【今日の一枚】
『私の心に』中山千夏
1969年9月1日リリース(ビクターレコード)

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中山千夏」の,歌手1枚目のシングルである。
作詞は「中山千夏」自身が担当し,作曲は「都倉俊一」が担当した。「都倉俊一」にとって作曲家としてのデビュー曲でもある。

リリースされて1ヶ月程後にオリコンチャートトップ10にランクインし,累計で40万枚を超す売り上げを記録する大ヒット曲となった。

小学生の頃のヒット曲である。
メロディーと歌詞が,黎明期のフォークソングの雰囲気の曲なのでくちずさみやすく,愛唱歌としても有名な一曲である。

私が初めてこの曲を聴いたのは中学生になった頃だと思うが,その時にはすでに「愛唱歌集」の中の一曲となっていたように思う。

中山千夏」については,この曲を耳にした頃は,「テレビタレント」,「歌手」として,また数多くのエッセイや小説の「作家」として活躍している人だと思っていた。

1970年代に入ってからは,「女性解放運動(ウーマン・リブ)」に参画した後,「反差別・反戦」などの市民運動に取り組みを始め,1980年には「参議院選挙」に出馬して当選,1期を務めるような人になるとは思ってもみなかった。

現在も,マスコミでは顔を見かけないが,著作活動のかたわら人権や反戦市民運動を続けているという。人は見かけによらないものだ。