酒呑み親父のよもやま噺

探求心旺盛な酒呑み親父の随想録

『高校三年生』舟木一夫

【今日の一枚】
『高校三年生』舟木一夫
1963年6月5日リリース(コロムビアレコード)

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舟木一夫」のデビューシングルである。
デビューシングルでいきなりシングル発売が,1年で売上100万枚を越す大ヒット曲となり,「舟木一夫」はこの曲で一躍スター歌手となった。

累計売上は230万枚を超えると言われている。作詞は「丘灯至夫」が,作曲は「遠藤実」が担当している。

舟木一夫」は,この曲の大ヒットで1963年末の「第5回日本レコード大賞」で「新人賞」を受賞し,同年大晦日の「第14回NHK紅白歌合戦」へ初出場した。

小学校に上がる前のヒット曲である。
発売当時のことは,年端もいかない子どもだったため詳しくは知らないが,後に『贈る言葉』が大ヒットするまで,高校生活も残りわずかになった高校三年生の純朴な気持ちが綴られているこの曲が「卒業」の定番の一曲だった。

私が高校を卒業する時点でも,まだ『贈る言葉』は世に出ていなかったので,卒業式の後に友達と『高校三年生』を口遊んだという思い出がある。

今では歌われなくなってしまったが,「赤い夕日が校舎を染めて」とか,「フォークダンスの手を取れば甘くにおうよ黒髪が」とか,節々に昭和の学校の一場面を彷彿とさせる歌詞がちりばめられていて,何とも言えない青春の甘酸っぱさを思い出すような一曲であると言えよう。