酒呑み親父のよもやま噺

探求心旺盛な酒呑み親父の随想録

『ウエディング・ベル』Sugar

【今日の一枚】
『ウエディング・ベル』Sugar
1981年11月21日リリース(フォーライフレコード)

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「Sugar」のデビューシングルである。
恋人が他の女性と結婚することになり,その式場である教会に招待された女性の心情を綴る歌詞になっている。

新郎新婦への怒りを込めた「くたばっちまえ! アーメン」に代表される皮肉たっぷりの歌詞と,3人の美しくかわいらしいコーラスのギャップが受けて,レコードが約70万枚を売り上げる大ヒットとなった。

歌詞の内容から,日本のキリスト教関係者の一部からは「キリスト教への冒涜」との批判もあったようで,旧外国人居留地がありキリスト教関係者の比率も多いと思われる地域の「NHK神戸放送局」で一時期,自主規制により歌詞の一部をフェードアウトしていたことがあったという。

大学生の頃のヒット曲である。
日本の3人組女声コーラス・グループであるが,元々はバンドとして結成されたため,デビュー当初は3人とも楽器を演奏しながら歌っていた。

3人は,バンドでガチガチに楽器を演奏するという雰囲気というよりも,どちらかというとアイドル系の雰囲気であったため,あんな華奢な指で本当にベースやギターのコードがちゃんと押さえられるのだろうかと思いながらテレビ画面を見ていたという記憶が残っている。

デビュー曲の『ウエディング・ベル』は,きれいなコーラスと,自分を振って別の女性と結婚した元恋人に悪態をつく歌詞で一躍注目されたが,残念ながら,記憶の中の「Sugar」といえばこの曲しか思い出せない。