【今日の一枚】
『東京ララバイ』中原理恵
1978年3月21日リリース(CBSソニー)
「中原理恵」のデビューシングルである。
デビュー作であるが,レコード・デビューはシングルより先にアルバム「TOUCH ME」で果たしていたため,歌手デビュー作ではない。
レコードA面曲にあたる『東京ららばい』は,同年12月にリリースされた2ndアルバム「KILLING ME」に収録が持ち越されている。
高校生の頃のヒット曲である。
ちょうど前年に「渡辺真知子」が『迷い道』でデビューした頃であり,フォークソングからニューミュージックへの過渡期,つまりはニューミュージックの黎明期にあたる一曲である。
歌詞に東京湾(歌詞では「とうきょうベイ」),山手通り,タワーなど実在の建物やエリアが登場する,いわゆる東京のご当地ソングのひとつである。
当時,『青葉城恋歌』や『ああ宮城県』などのご当地ソングがよくリリースされ,ヒットしていった頃だったので,ニューミュージックのジャンルでもご当地ソングがリリースされたのかも知れない。
それまでどっぷりと浸かっていたフォークソングのジャンルにはない,新しいリズムやメロディー,歌詞を感じた歌として印象に残る一曲となっている。