酒呑み親父のよもやま噺

探求心旺盛な酒呑み親父の随想録

『時代』中島みゆき

【今日の一枚】
『時代』中島みゆき
1975年12月21日リリース(キャニオンレコード)

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中島みゆき」の2枚目のシングルである。
『時代』は,1975年10月のヤマハ音楽振興会主催の「第10回ポピュラーソングコンテストつま恋本選会」,同年1975年11月16日の「第6回世界歌謡祭」にてグランプリを受賞し,総売上20万枚のヒット曲となった。

現在でも,卒業式で歌われたり,音楽の教科書に掲載されたりして親しまれ,2007年には「日本の歌百選」にも選ばれている。

中学生の頃のヒット曲である。
初めてこの曲を聴いたとき,あまりにも歌詞のテーマが大きすぎて,中学生の私には今ひとつピンとこなかった。

当時のフォークソングといえば,「男女の別れ」をテーマにしたものが多く,この曲のように,人生そのものを歌い上げたような曲はなかった。

当時はイマイチだと思ったが,歳をとるにつれて,少しずつこの曲の良さを理解できてきたような気がしている。

この曲をリリースした頃の「中島みゆき」は,まだ23歳であった。
23歳にしてこのような歌詞が書けたという事実に,「天才」の片鱗を見たような気がしている。

文字どおり,時代を超えて歌い継がれるべき名曲の一つであると言えよう。
それにしても,今見ると,ジャケットの「中島みゆき」が初々しい。