酒呑み親父のよもやま噺

探求心旺盛な酒呑み親父の随想録

2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

塚本邦雄 第2歌集『装飾樂句』

第2歌集『装飾樂句』 昭和31年3月20日(作品社)B6判変形 角背 120頁 (極少数帯附発刊)カバーイラスト:鈴木悦郎 定価200円本文組:3首/頁(1首2行 20字/行) 第2歌集『装飾樂句』を初めて手にしたのは,東京神田の古書店「田村書店」の店頭だった。 最終…

先割れスプーン

昭和40年代学校給食に先が三つに割れてスプーンとナイフとフォークの三機能を兼ね備えているという「先割れスプーン」が登場した。 アイデアとしては画期的だったのだろうが,所詮スプーンはスプーンとしての機能しかなく実際にはナイフとフォークの代用に…

岡山県岡山市 ラーメン【 浜ラーメン 】

岡山県岡山市にあるラーメン店【浜ラーメン】 TVチャンピオン「ラーメン王選手権」に登場し,全国のラーメン通たちを唸らせたことのある筋金入りのラーメン店である。 寸胴から取り出した豚骨・鶏ガラ系のスープが中華鍋に入る。調味料が加わりスープが加…

チャンバラごっこ

手ごろな棒をゆっくりと回転させて「眠狂四郎」になりきることができた。風呂敷で覆面をして「鞍馬天狗」になりきることができた。 子供たちが「チャンバラごっこ」に興じる姿を見かけなくなって久しい。時代劇が流行らなくなったという状況も原因の一つでは…

塚本邦雄 第12歌集『天變の書』

第12歌集『天變の書』 昭和54年7月 日付記載なし(書肆季節社)菊判貼函附 丸背 156頁 帯附装釘:政田岑生 定価3,300円本文組:2首/頁(1首2行) 私が初めて手にした塚本邦雄の歌集は『天變の書』だった。 岡山県倉敷市の「長山書店」という古書店の床に積ま…

岡山県倉敷市 讃岐うどん【 富貴 】

岡山県倉敷市にある讃岐うどんの店【 富貴 】 岡山県で本格的な讃岐うどんを食べることのできる店は数件しかない。 海を挟んでお隣の県であるにもかかわらず,何故か本場香川県の讃岐うどんの味には及ばない。岡山県で食べる讃岐うどんと,香川県で食べる讃…

電話ボックス

昭和40年代,電話ボックスは現在のように全面が透明なものではなかった。 「かぐや姫」というフォークグループに「赤ちょうちん」という曲がある。70年代「四畳半フォーク」の名曲である。 その歌詞の中に, 貴方と別れた雨の夜 公衆電話の箱の中 膝を抱え…

塚本邦雄 第24歌集『約翰傳僞書』

第24歌集『約翰傳僞書』 平成13年3月5日(短歌研究社)A5判丸背 カバー附 204頁 帯附装幀:間村俊一 定価3,700円本文組:3首/頁(1首1行) 塚本邦雄の生前最後に刊行された「序数歌集」である。 塚本邦雄歌集は,限定本や間奏歌集等を入れれば膨大な量になる…

広島県福山市 豚骨ラーメン【ラーメンハウス らいおん】

広島県福山市にあるラーメン店【ラーメンハウス らいおん】 豚骨醤油系のスープには,おそらく数種類の果実が煮込まれているのだろう。スープの塩味に果実系の甘みが加わり絶妙のハーモニーを醸し出している。この独特の風味は他店の追随を許さない。 20年以…

帰って来たヨッパライ

初めて買ってもらったレコードが「帰って来たヨッパライ」だった。 小学校1年生の時である。 天国が「良い所」であるという根拠を「酒は美味いしねえちゃんは綺麗だ…」と茶化した小気味良さが分かる年齢ではなかったが,アップテンポの軽快なリズムに乗せら…

塚本邦雄 第5歌集『綠色研究』

第5歌集『綠色研究』 昭和40年5月5日(白玉書房)B6判貼函附 角背 168頁 ビニールカバー帯附装幀:塚本邦雄 定価700円本文組:3首/頁(1首2行 20字/行) 第5歌集『綠色研究』を初めて手にしたのは「浪速書林古書目録」から注文したものだった。 俳人「金子兜…

銀玉鉄砲

「銀玉鉄砲」が男の子の遊びには必須のアイテムだった。 玩具のサングラスを掛け,風呂敷をマントにして「銀玉鉄砲」を構えると「月光仮面」になりきることができた。 腰に提げれば「ワイアットアープ」にもなれた。本当は二丁拳銃が夢だったのだが,その夢…

塚本邦雄 第18歌集『黄金律』

第18歌集『黄金律』 平成3年4月20日(花曜社)A5判(帯附) 丸背 240頁 カバー附装幀:政田岑生 定価3,000円本文組:3首/頁(1首1行) 東京池袋の西武百貨店池袋店内に「リブロ」という書店があった。池袋リブロ本店の中に「ぽえむ・ぱろうる」という,全国…

漬物屋

子どものころ,わが家には漬物屋のおじさんが漬け物を仕込みに来ていた。 白菜を切って塩をまぶしながら大きな漬物樽に仕込み,それが終わったら,今度は大根を黄色い色粉にまぶしながら別の樽に仕込む。 1回で何樽かの種類の違う漬け物を仕込んで帰ったよ…

岡山県赤磐市 ラーメン【 ら~めん道場 】

岡山県岡山市にあるラーメン店【 ら~めん道場 】 豚骨と鶏ガラをベースにし,豚バラブロックや野菜を煮込んだ醤油味のスープに,程よいコシのストレート麺が絡んで絶妙の味のバランスを醸しだしている。スープと一緒に煮込んだと思われるチャーシューもトロ…

割烹着

私が幼い頃母は一日中白い割烹着を着ていた。思えばどこの家庭でも大人の女性は割烹着を着ていたように思う。 割烹着姿で炊事や掃除や洗濯をするのみならず近所の八百屋に買い物にまで出掛けた。町には割烹着姿の女性が溢れていた。子供心に割烹着姿の女性に…

岡山県岡山市 讃岐うどん【 赤木手打ちうどん 】

岡山県倉敷市にある讃岐うどんの店【 赤木手打ちうどん 】 岡山県で本格的な讃岐うどんを食べることのできる店は数件しかない。 海を挟んでお隣の県であるにもかかわらず,何故か本場香川県の讃岐うどんの味には及ばない。岡山県で食べる讃岐うどんと,香川…

おかっぱ

女子はみんな「おかっぱ」だった。 漫画「サザエさん」に出てくる「ワカメちゃん」みたいな髪型をしていた。吊りスカート着て,冬には毛糸のパンツはいていた。背中に人形背負ってる子や,下駄履いてる子もいた。 子供だけれど,どこか「母親」みたいな雰囲…

塚本邦雄 第7歌集『星餐圖』

第7歌集『星餐圖』 昭和46年12月25日(人文書院)菊判変型貼函附 丸背 300頁 カバー帯附編輯・装幀:政田岑生 定価2,800円本文組:1首/頁(1首1行) 塚本邦雄の歌集で,1ページに1首の歌集が編まれたのはこれが初めてである。 1ページに1首は「一首一首…

ねずみ捕り

「ねずみ捕り」と呼ばれる籠型の罠があった。 当時の飼い猫は,実際にねずみを捕っていた。猫が通り過ぎたあとには,たいていねずみの死骸があった。家の中には,猫が捕るだけでは追いつかないほどのねずみが棲息していたのだろう。 天井裏や物置の隅に,餌…

岡山県浅口市 笠岡ラーメン【麺屋 晴レ】

岡山県浅口市鴨方町にある笠岡ラーメンの店【麺屋 晴レ】 店自体は新しいのだが,主人は笠岡ラーメンの老舗「一久」で修行したというから筋金入りである。メニューは2種類「醤油 普通 600円也」「塩 普通 600円也」のみの設定だ。画像は「塩 普通」であるが…

脱脂粉乳

幼稚園の頃まで飲み物といえば,脱脂粉乳が配られていた。 沸かした脱脂粉乳を銘々のコップに注いでくれるのだが,暫くするとその表面に薄い膜ができるのだ。その膜をコップの隅に寄せながら飲む脱脂粉乳は実に不味かった。小学校に上がってから給食には瓶に…

塚本邦雄 第4歌集『水銀傳説』

第4歌集『水銀傳説』 昭和36年2月20日(白玉書房)B6判函附 角背 164頁 帯附装幀:塚本邦雄 定価350円本文組:3首/頁(1首2行 20字/行) 第4歌集『水銀傳説』を初めて手にしたのは,大阪市の古書店「浪速書林」が発行する「浪速書林古書目録」から注文したも…

岡山県倉敷市 ラーメン【 幸楽そば 】

岡山県倉敷市児島にあるラーメンの老舗【 幸楽そば 】 ラーメン550円也。10年前から50円しか値上げしていない。 麺は自家製麺でモチモチとした歯ごたえがある。豚骨醤油のスープに見えて鶏ガラを効かせてある独特のスープは,僅かに甘みさえ感じるまろやかな…

氷屋

たいていの町には「氷屋」があった。 製氷機で作った大きな氷を,筵で包んで自転車の後ろに括り付けて各家庭に配達した。必要分の氷を大きな鋸で切ると「ザッザッ」という心地よい音がして氷の破片が飛び散る。冷たい氷の破片を頬に浴びながら,氷を切る光景…

麻雀

子どもたちが物心がついたころ,私は子どもたちに麻雀を教えた。 初めは「ドンジャラ」という「ドラえもん」の絵がついた玩具でその雰囲気を味わせておいて,慣れてきたころ本物の麻雀牌を使って麻雀へと移行した。 始めてみると子どもたちはすぐにルールや…

塚本邦雄 第13歌集『歌人』

第13歌集『歌人』昭和57年10月20日(花曜社)A5判貼函附 丸背 200頁 帯附装幀:政田岑生 定価3,800円本文組:2首/頁(1首2行) 塚本邦雄でも,この辺りの歌集になると割と頻繁に古書店で見かけるようになっていたが,黒い帯が綺麗な状態のものになかなか出会…

岡山県倉敷市 讃岐うどん【 栄楽 】

岡山県倉敷市にある讃岐うどんの店【 栄楽 】 岡山県で本格的な讃岐うどんを食べることのできる店は数件しかない。 海を挟んでお隣の県であるにもかかわらず,何故か本場香川県の讃岐うどんの味には及ばない。岡山県で食べる讃岐うどんと,香川県で食べる讃…

ウサギ跳び

「ウサギ跳び」という身体の鍛え方があった。 手を後ろに組みしゃがんだ姿勢で飛び跳ねながら進むという単純なものである。 中学生の頃,部活動のトレーニングには必ずどの部もこれを行っていたように思う。見た目よりかなりハードな運動でこれをやった翌日…

岡山県笠岡市 笠岡ラーメン【 中華そば 坂本 】

岡山県笠岡市にある笠岡ラーメンの老舗【 中華そば 坂本 】 昭和33年創業の老舗ラーメン店である。初代店主が鶏肉専門の精肉店を営む隣で,奥方が中華そば店を開店したのが始まりとのことである。 子どもの頃,笠岡駅の商店街に「笠岡ラーメン」の元祖ともい…