酒呑み親父のよもやま噺

探求心旺盛な酒呑み親父の随想録

2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

塚本邦雄 復刻 第1歌集『水葬物語』 505部限定

第1歌集『水葬物語』復刻 505部限定 平成21年1月23日(書肆稲妻屋)A5版和装(袋綴・四ツ目綴)カバー附116頁著作権者:塚本靑史 発行人:齋藤千雪 初刷り505部 定価4,200円本文組;3首/頁(1首2行 20字/行) 塚本邦雄の序数歌集の蒐集で一番の「キキメ」で…

ばくだん

「ばくだん」という名前は文字通り,形が爆弾に似ているところから来ているらしい。 岡山県新見市の鍾乳洞「満奇洞」周辺の売店が元祖で,岡山県以外では販売されていなかった氷菓だということを後に知った。 私が子どもの頃(昭和40年代)は,今のように氷…

旅で見つけた『案山子?』

旅をしていると,時々心を奪われるものに出くわすことがある。珍しいものに出くわすと,写真におさめたり見とれたりして要らない時間を費やしてしまうのである。 「案山子」なのだろうか? 青森県の三沢市から恐山に向かう道路の脇でこんな人形に出会った。…

焼却炉

小学校や中学校の運動場の片すみに焼却炉があった。 清掃時間になると,係の生徒が教室のゴミをゴミ箱ごと焼却炉の前に運んで行く。焼却炉担当の先生が焼却炉の前で待ち受けていて,ゴミ箱のゴミを焼却炉の中に投入し燃やしてくれた。 一度に大量のゴミを燃…

IHADA『 イハダ アレルスクリーンEX 』花粉等付着抑制スプレー

IHADA『 イハダ アレルスクリーンEX 』花粉等付着抑制スプレー このスプレーを顔に吹きつけるだけで,顔の回りに特許技術の成分と新ブロック成分を配合した透明のベールができ,花粉等の微粒子・PN2.5・ウイルスが肌や髪へ付着することを抑制するという品で…

城市郎 『初版本』 現代文学書百科(桃源選書)

城市郎 『初版本』 現代文学書百科(桃源選書) 桃源社 昭和46年9月25日発行 B6版 カバー帯附現代文学書百科(桃源選書) 初版本の蒐集家に「帯」への注目を促した名著である。 それまで,専門店や蒐集家の一部では注目されていた帯であったが,ほとんどの蒐…

旅で見つけた『看板』

旅をしていると,時々心を奪われるものに出くわすことがある。珍しいものに出くわすと,写真におさめたり見とれたりして要らない時間を費やしてしまうのである。 法隆寺の散歩道でこの看板を見たとき,思わず笑みがこぼれた。 これを設置した人は,飼い主に…

銭湯

幼稚園の年長組の頃から小学1年生までの約1年間を風呂のない実家で生活した。 正確に言えばその家に風呂がなかったのではなく,わが家が移り住む随分前から風呂が壊れていて使用できなかったと言うのが正しい。 この約1年間を,家族で風呂屋に通った。 元も…

百科事典

子どものころ,家庭にはステイタスシンボルのように「百科事典」があった。 時は高度経済成長の真っ只中。戦争中の貧困の時代に青春期を過ごした親の世代が,豊富に氾濫しはじめた「物」への憧れか,子どもたちに精神的にも自分たちの時とは違う豊かな生活を…

サントリー『山崎18年』

「山崎18年」を買ってしまった。 たまたま入ったリカーショップで目を疑う光景に出くわした。「山崎18年」が,さりげなく箱付きで奥の棚に1本鎮座ましましているのだ。 店頭表示価格22,980円に消費税の計24,818円という価格である。 「ぴあウイスキー入門」…

郵便番号

郵便処理の自動化にともなって郵便番号が導入されたのは,私が小学校の頃だったと記憶している。導入当時当初,郵便番号は3桁だった。 郵便番号が導入される前は,葉書や封書には宛先の「住所」と「氏名」のみを書いていた。住所は「都道府県」から書くもの…

夙忍法「飯綱落とし」

夙忍法「飯綱落とし」 忍法夙流「変移抜刀霞み切り」に並ぶカムイの必殺技である。 白土三平の劇画「カムイ外伝」の中で,カムイが編み出した忍術の一つである。 空中で敵の胴体を背後から抱きかかえて拘束し逆さまに落下する。地面にたたきつけられるその直…

塚本邦雄 特集『角川「短歌」1983年3月号』50部限定特装版

塚本邦雄 特集『角川「短歌」1983年3月号』50部限定特装版 昭和58年10月(書肆季節社)B6版貼函附 角背 304頁 元より帯無 50部限定特装版(3番本) 頒価不明 書架からこんなものが出てきた。 角川の短歌文芸誌「短歌」が「塚本邦雄特集」を企画した時の雑誌…

忍法夙流「変移抜刀霞切り」

忍法夙流「変移抜刀霞切り」 夙忍法「飯綱落とし」に並ぶカムイの必殺技である。 白土三平の劇画「カムイ外伝」の中で,カムイが編み出した忍術の一つである。 小刀を背後にさし相手に見えないようにして立ち,左右どちらから抜刀するか敵に悟られぬよう両腕…

理科準備室

小学校の頃,理科室の隣に「理科準備室」という一室があって,そこにはたくさんのホルマリン漬けの標本が置かれていた。 犬や猫の屍体をそのままの形で漬けた壜もあったし,中には神経だけとか血管だけとかの組織のみが漬けられた壜もあって,部屋の中はさな…

置き薬

薬局・薬店が普及していなかった時代,薬といえば「置き薬」だった。 子どもの頃私の住む町には薬屋はあったが,置き薬もあった。薬屋と置き薬が併用されていた時代だと思う。 カバンいっぱいの薬を持ったおじさんが定期的にやって来て薬箱の中身を確認し,…

短歌 同人誌「メトード」限定復刻版 塚本邦雄 杉原一司

短歌 同人誌「メトード」限定復刻版 塚本邦雄 杉原一司 平成3年12月3日(書肆季節社) A3二つ折り たとう紙附 全7葉(昭和24年8月の創刊号から昭和25年2月号)揃塚本邦雄「逝ける天才への自儘」1葉附印刷:精興社 限定350部発行 頒価不明 1949年,塚本邦雄は…

野良犬

昭和40年代までだろうか,町や河原には野良犬や野良猫が棲息していた。 今のように衛生環境が良い時代ではなかったので,野良犬にとっては容易に餌となる食料を確保することが可能だったのだろう。 時折「犬捕り」と呼ばれる業者の車が来て野良犬狩りをして…

塚本邦雄 「クロスタロイド」全掲載(歌集『高踏集』所収)

塚本邦雄 「クロスタロイド」全掲載(歌集『高踏集』所収) 昭和25年12月20日(国際文化協會出版部)B6版 カバー附 193頁 元より帯無印刷:国際文化協會出版部 頒価 不明本文組:6首/頁(1首1行) 昭和25年12月20日に「日本歌人新選十二人集」として刊行され…

解剖

小学生の頃,理科の時間に「鮒の解剖」があった。子供たちが捕まえてきた鮒にクロロホルムを嗅がせて,昏睡状態になったところを解剖するのである。 先生が30㎝ほどの鮒にクロロホルムを嗅がせたのだが麻酔が効かなかったので,鮒を流し台に正面から叩きつけ…

2B弾

「2B弾」は,火を点けてしばらくすると大きな破裂音を発する花火系のおもちゃである。なぜ「2B弾」というような,玩具とも思えない名前が付いたのかその由来は知らない。 昭和の高度経済成長期を生き抜いた男の子であれば一度は手にしたことのある,火薬…

塚本邦雄 歌集『高踏集』 日本歌人新選十二人集

歌集『高踏集』 日本歌人新選十二人集 昭和25年12月20日(国際文化協會出版部)B6版 カバー附 193頁 元より帯無印刷:国際文化協會出版部 頒価 不明本文組:6首/頁(1首1行) 昭和25年12月20日に「日本歌人新選十二人集」として刊行された,新進気鋭の12名の…

遊園地

百貨店の屋上に「遊園地」と呼ばれる遊技施設が設置されていた時代があった。 子供たちにとって百貨店に買い物に行くということは一大イベントであった。普段は着ることのない「よそ行きの服」というものがあってそれを着せられて買い物に行った。 買い物が…

塚本邦雄 第1歌集『水葬物語』 

第1歌集『水葬物語』 昭和26年8月7日(メトード社)A5版和装(袋綴・四ツ目綴)カバー附116頁印刷:高柳年雄 製本:池上浩山人 120部印刷(114番本) 頒価500円本文組:3首/頁(1首2行 20字/行) 塚本邦雄の序数歌集の蒐集で一番の「キキメ」は,発行部数が…

講堂

昭和40年代までだったろうか,学校には「講堂」という建造物があった。 今のように各小学校に体育館がある時代ではなかった。 戦争が終わるまでは,ここに「奉安殿」があって,天皇陛下の「御真影」と「教育勅語」が安置されていて,折に触れて儀式が行われ…

塚本邦雄 第11歌集『閑雅空間』

第11歌集『閑雅空間』 昭和52年6月20日(湯川書房)菊判変型貼函附 丸背 336頁 帯附装釘:政田岑生 定価3,900円本文組:1首/頁(1首2行) 塚本邦雄歌集には,「序数歌集」として発行されながら「限定発刊」のものが4冊ある。 第11歌集『閑雅空間』は,1500部…

五右衛門風呂

「五右衛門風呂」という鉄でできた釜風呂があった。 あの大泥棒石川五右衛門が釜茹での刑にされたところから名前が付けられたようだ。風呂を沸かすのはわが家では曽祖母の仕事だった。 家中のゴミ箱を風呂の焚き口に集めて焚き付けにした。風呂に入る時には…

塚本邦雄 第6歌集『感幻樂』

第6歌集『感幻樂』 昭和44年9月9日(白玉書房)菊判変形貼函附 角背 122頁 帯附装釘:塚本邦雄 定価1,200円本文組:5首/頁(1首1行) 第6歌集『感幻樂』を初めて手にしたのは,大阪の古書店「浪速書林」が発行する「浪速書林古書目録」から注文したものであ…

ギョウ虫検査

小学生のころ「ギョウ虫検査」というものがあった。 「天使」が後ろ向きにしゃがんだ絵に懐かしさを感じ,青いフィルムの使い方を思い出すことができるならその世代である。 子どもの頃,曾祖母は自分が作る菜園の野菜に,肥料として「糞尿」をかけていた。…

塚本邦雄 第17歌集『波瀾』

第17歌集『波瀾』 平成元年8月13日(花曜社)A5判貼函附 丸背 224頁 帯附装幀:政田岑生 定価3,900円本文組:3首/頁(1首1行) 塚本邦雄歌集も,この頃のものになると発行部数も多くなり,新刊書店でも容易に入手することが出来るようになっていた。 歌集に…