酒呑み親父のよもやま噺

探求心旺盛な酒呑み親父の随想録

2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

鉄人28号

「鉄人28号」という子ども向けの漫画があった。 鉄人は,第二次世界対戦中に大日本帝国陸軍によって開発された最終兵器であるということを知っている人は少ないかも知れない。 「戦艦大和」や「零式艦上戦闘機」とともに作られた戦争のための兵器だったので…

塚本邦雄 第21歌集『風雅黙示録』

第21歌集『風雅黙示録』平成8年10月10日(玲瓏館)A5判貼函附 丸背 244頁 元より帯無し装幀:間村俊一 定価4,000円本文組:3首/頁(1首1行) 別装本同時刊行 塚本邦雄歌集も,この頃になると発行部数も多くなり,新刊書店でも容易に入手することが出来るよう…

プラモデル

おもちゃ屋の大半をプラモデルが占めていた時代があった。 男の子はプラモデルがうずたかく積み上げられた玩具屋に入り浸っていた。プラモデルといっても,今のようなロボットものやアニメのキャラクターものは皆無だった。 そのジャンルは太平洋戦争で活躍…

塚本邦雄 第20歌集『獻身』

第20歌集『獻身』 平成6年11月26日(湯川書房)A5判丸背 カバー附 312頁 元より帯無し装幀:記載なし 定価3,000円本文組:3首/頁(1首1行) 第7歌集『星晩圖』以来,塚本邦雄歌集の装幀を担当してきた政田岑生氏の逝去を悼み,氏に捧げた歌集として刊行され…

サーカス

言いつけを守らないことがあると父は「サーカスに連れて帰ってもらうぞ」と言って子どもを叱った。 「サーカス」がどのようなものなのか分からなかったが,言いつけを守らないとどこかに捨てられてしまいそうな言い方が怖くて背筋がゾッとしたものだ。 私の…

備中神楽

神楽を観るのが好きだった。 私が育った地域には「備中神楽」という神楽があって「天岩戸開き」や「大蛇退治」「国譲り」などの神代神楽が演じられた。 子どもたちに一番人気だったのは「国譲り」の演目だった。この演目の中で,大国主命がお菓子を撒いてく…

岡山県総社市 そば専門 名代【 とん平 】

岡山県総社市にある そば専門 名代【 とん平 】 この店の歴史は古い。 正確なことは不明だが,子どものころ国道180号線を通りかかった途中にこの店に寄った記憶があるから,おそらく開業以来50年近くは過ぎているだろう。 店は大盛況で,並び客は出来ないま…

塚本邦雄 第15歌集『詩歌變』

第15歌集『詩歌變』 昭和61年9月25日(不識書院)A5判変型貼函附 丸背 200頁 帯附装幀:中静勇 定価3,000円本文組:2首/頁(1首1行) 塚本邦雄でも,この辺りの歌集になると割と頻繁に古書店で見かけるようになっていた。 発行部数も初期のものに比べると安…

百葉箱

小学校の運動場の隅の芝生の上に「百葉箱」という高床式の小さな倉庫のような施設があった。 担任の先生が「百葉箱」の回りにクラスの生徒を集めて中を見せてくれたことがあった。小学校の3年生の時の理科の授業だったと思う。 それまで,あの倉庫のような…

塚本邦雄 第14歌集『豹變』

第14歌集『豹變』 昭和59年8月15日(花曜社)A5判変型貼函附 丸背 184頁 帯附装幀:政田岑生 定価3,600円 1300部限定本文組:2首/頁(1首2行) 塚本邦雄歌集には,「序数歌集」として発行されながら「限定発刊」のものが4冊ある。 第14歌集『豹變』は,1300…

塚本邦雄 第23歌集『詩魂玲瓏』

第23歌集『詩魂玲瓏』 平成10年10月30日(柊書房)A5判貼函附 丸背 170頁 元より帯無し装幀:記載なし 定価3,000円本文組:3首/頁(1首1行) この頃の歌集は発行部数も多くなり,新刊書店でも入手することが出来るようになっていた。 歌集に署名を入れること…

肥後守

現在のような「鉛筆削り」が普及する以前の話…。 鉛筆削りといえば「肥後守」と呼ばれる折りたたみ式の小刀だった。 小学生の頃,いつもその小刀を使って上手に鉛筆を削ってくれていた祖母に習って鉛筆を削る練習をしたがなかなかうまくはいかなかったという…

塚本邦雄 第8歌集『蒼鬱境』

第8歌集『蒼鬱境』昭和47年8月30日(湯川書房)菊判変型軽装帙入 角背 48頁 カバー帯附編輯:政田岑生 限定200部本文組:1首/頁(1首1行) 塚本邦雄歌集には,「序数歌集」として発行されながら「限定発刊」のものがある。 第8歌集『蒼鬱境』は,200部限定発…

洋式トイレ

洋式トイレを初めて目にしたのは,小学校の修学旅行で泊まった旅館だったと記憶している。 田舎育ちと言うこともあって,同級生の誰しもがその時初めて洋式トイレを目にしたのである。初めて見たときの衝撃には凄いものがあった。 今までのトイレの概念をは…

塚本邦雄 第9歌集『青き菊の主題』

第9歌集『青き菊の主題』 昭和48年10月10日(人文書院)菊判変型貼函附 丸背 360頁 帯附装釘:政田岑生 定価3,500円本文組:1首/頁(1首1行) 小説部分:13行/頁(40字/行) 第9歌集『青き菊の主題』を初めて手にしたのは,大阪梅田の古書店「加藤京文堂」の…

サンスター アーム筆入れ

「象が踏んでもこわれない」のキャッチコピーで大ヒットした「サンスターアーム筆入れ」というプラスチック製の筆箱があった。 象が踏んでもこわれないのなら小学校の校舎の3階から落としても大丈夫だろうと囃し立てられて挑戦したところ筆入れが割れてしま…

塚本邦雄 第22歌集『泪羅變』

第22歌集『泪羅變』 平成9年8月16日(短歌研究社)A5判 丸背 カバー附 176頁 帯附装幀:猪瀬悦見 定価3,000円本文組:2首/頁(1首1行) 塚本邦雄歌集は,この頃になると発行部数も多くなり,新刊書店でも容易に入手することが出来るようになっていた。 歌集…

遊星仮面

「名を名乗れ」という要求に対して「人呼んで遊星仮面」と答える。思えばすごいやり取りである。 「名を名乗れ」という言い方も言い方だが,それへの答え方が痛快ではないか。「人呼んで…」とは「人が私のことを呼ぶことには…」という意味だから,全く自分か…

石神井書林古書目録 104号

石神井書林の目録が「104号」まで発行されていることは知らなかった。 以前,毎回目録を送付していただいていたのだが「79号」を最後にしばらく発行されなかった時期があったように思う。 「日本の古本屋」という通販サイトが充実してきた頃である。 しばら…

縁台

夏の夕暮れになると大人も子供も軒下に出した縁台に座って涼んだものだ。隣近所の老若男女が縁台の周りに集まった。 エアコンなどない時代だったし何より夏が今ほど暑くはなく夕風を涼しく感じることができたのである。 大人たちが「縁台将棋」に興じる側で…

読者 200人突破!

「酒呑み親父のよもやま噺」の読者が,200人を突破しました。 ありがとうございます。ブログを始めて1カ月とちょっと…。 アクセスいただいた皆様のおかげです。今後ともよろしくお願い致します。

塚本邦雄 第19歌集『魔王』

第19歌集『魔王』 平成5年3月1日(書肆季節社)菊判変形 丸背 カバー附 280頁 帯附装幀:政田岑生 定価3,500円本文組:3首/頁(1首1行) この頃の歌集は発行部数も多くなり,新刊書店でも入手することが出来るようになっていた。歌集に署名を入れることも普…

半ドン

土曜日の午前中に授業が終了して午後が休みとなる土曜日早期終業のことを「半ドン」と呼んだ。 小学校では土曜日に「一斉下校」を行っていたような記憶がある。午後からの遊ぶ約束に遅れないように,昼の裏通りに各家庭から流れてくる炊事の匂いを気にしなが…

車掌

バスが今のような「ワンマンカー」になる前,バスの昇降口には車掌がいた。 乗る際行き先を告げると,その停留所までの切符を切ってくれた。降りたい停留所が近づくと,車掌に手を上げて合図をする。次の停留所で止まれという合図がブザーで運転手に届けられ…