第22歌集『泪羅變』
平成9年8月16日(短歌研究社)A5判 丸背 カバー附 176頁 帯附
装幀:猪瀬悦見 定価3,000円
本文組:2首/頁(1首1行)
塚本邦雄歌集は,この頃になると発行部数も多くなり,新刊書店でも容易に入手することが出来るようになっていた。
歌集に署名を入れることも普通になっていたようで,「未読本」はもちろん「署名本」を手に入れることも容易にできるようになっていた。
署名の無い本を見たことがないと言っても大げさではないという状態である。
古書価もそれほど高くなく,定価前後での入手が可能となっている。
画像の歌集は,大阪市梅田の新刊書店「紀伊國屋書店」で入手したものである。
見開き2ページにわたり「署名」と「歌」が施されている。
日本脱出しそこなひたり坪庭に帝王貝細工水浸し 落款 『泪羅變』所収
店頭に,塚本邦雄の「署名本」が並ぶようになってきたのである。
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