酒呑み親父のよもやま噺

探求心旺盛な酒呑み親父の随想録

2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

大衆食堂

「大衆食堂」と呼ばれる飲食店があった。 メニューは豊富で,和食から洋食まであらゆるジャンルの料理が揃っていた。 家族で外食することなど殆どなかった時代で,客層は町の無骨な大人たちが中心だった。昼間から酔っ払っている人もいた。自家用車が普及し…

久しぶりに死んだ親父の夢を見た。 今では空き家となり足の踏み場もない故郷の家も,夢の中では綺麗に片付いていて親父が生きていた頃のままだった。 相変わらず親父は寡黙で,結局,私とは一言も会話を交わすことはなかったが元気そうだった。

教鞭(きょうべん)

教職に就くことを「教鞭を執る」と言った時代があった。 「雀の学校」という童謡に「雀の学校の先生は,鞭を振り振りチイパッパ…」という歌詞がある。 文字通り,当時の先生たちは「鞭」のような棒を携えていて,それが時に指示棒であったり,時に警策の役割…

簡単!最速!【 中学生のための 鎌倉幕府のしくみ 】

中学校の歴史には,必ずおさえておきたい,いくつかの重要事項・重要語句があります。そのひとつが, 鎌倉幕府のしくみです。 中学校の歴史的分野では,日本の歴史を中心に学習します。その中で,「初めて」が重要事項・重要語句をピックアップするためのキ…

大塚のボンカレー

小学生の時「大塚のボンカレー」が発売された。 温めるだけでカレーができるという手軽さと,何より調理時間が「3分間」というカップヌードルがまだ発売されていなかった当時としては,チキンラーメンと肩を並べる最短時間で調理できることで爆発的にヒット…

鳥取県米子市 【 米吾 吾左衛門鮓(鯖) 】

鳥取県米子市の老舗「米吾 吾左衛門鮓(鯖)」である。 子どもの頃から酢で締めた魚が苦手だったのだが,数年前この鯖寿司を食べて以来…。この鯖寿司だけは美味しいと思って食べることが出来るようになった。 それ以来,米子に寄ったら必ず買い求めることに…

計算尺

中学校の数学の教科書に「計算尺」という単元があった。 当時は,数学の授業で計算尺の使い方を学習していたのである。 私が通った中学校には,「計算尺クラブ」というクラブ活動があって,数学の先生が担当していた。 成績の処理に「偏差値」が取り入れ始め…

簡単!最速!【 中学生のための 年表(日本・中国編) 】

中学校の歴史には,必ずおさえておきたい,いくつかのポイントがあります。そのひとつが, 日本がおこなった対外政策を,日本が交流をもった諸外国の歴史とリンクさせる ということです。 中学校の歴史的分野では,日本の歴史を中心に学習します。 ところが…

パチンコ屋

商店街の中にパチンコ屋があった。 パチンコ屋に自家用車で行く者など皆無だった時代である。子供が近寄る場所ではないときつく止められていたが,時折覗く店の中から聞こえてくるパチンコ玉の音と音楽に興味をそそられたものだ。釘を読み,パチンコ玉を右へ…

元祖つゆやきそば【 妙光 】青森県黒石市

つゆやきそばの元祖「妙光」(青森県黒石市) 焼きそばをラーメンスープに絡めたような奇妙な味の食べ物ではあるが,これがなかなか美味いのだ。 「焼きそば」というよりは「ラーメン」に近いかな…というラーメンである。 初めてこんなラーメンを食べました…

テレビ

物心ついた頃,わが家にはすでにテレビがあった。 昭和30年代後半のことである。 「街頭テレビ」の時代は過ぎていたが,夕方にもなると近所からわが家にテレビを観に来る人がいた。真空管が使われていたため,スイッチを入れてから映像が映るまでに暫く時…

簡単!最速!【 中学生のための 江戸時代の政治改革 】

中学校の歴史には,必ずおさえておいた方が良い,いくつかのポイントがあります。そのひとつが,江戸時代の政治改革です。 中学校の歴史的分野では,江戸時代の政治改革が,どの時代の政治改革より具体的で,詳細に扱われます。(他の時代が,内容が浅いとも…

チョーク

小学生の頃,矢鱈とチョークを投げる先生がいた。 先生はチョークのことを「弾丸(たま)」と呼んでいた。 授業中によそ見をしたり友達と話をしたりするのが見つかると,即座にチョークが飛んできた。コントロールに余程の自信があったのだろう,生徒たちは…

牛骨ラーメン【 黄金(こがね)】鳥取県米子市

牛骨ラーメン「黄金(こがね)」(鳥取県米子市) 米子から,境港に行くまでの「弓ヶ浜」の途中にある「牛骨ラーメン」の店である。「豚骨」のスープを使ったラーメンはよくあるが,「牛骨」のスープとなると珍しい。 「ラーメン」390円「チャーシュー麺」59…

ビー玉

飲み終わった「ラムネ」の瓶を壊して,中からビー玉を取り出す。 そうやって取り出したビー玉で,一日中遊べた時代があった。上級生から引き継いだルールを少しずつ変えて,独自の遊び方をあみ出した。負け知らずのビー玉を,宝物のようにして毎日磨いた。 …

子どものころ父が,「養殖の鰻は脂がしつこくて食べられたものではない」という旨の感想を述べたことがあった。私もその通りだと思った。 時代が変わり贅沢を言っていたら鰻にはありつけない世の中になった。 父には悪いが,今ではどのような鰻でも,鰻でさ…

三朝温泉

鳥取県の名湯「三朝温泉」に立ち寄った。 ここには,昔ながらの温泉街の風情が残っていて, 今では見られなくなった「ストリップ劇場」や「射的場」なども健在だった。 昭和の街並…。

夏の夜、時折父が蚊帳の外の広縁に天体望遠鏡を持って来て月を見せてくれることがあった。 昭和30年代の終りの頃だったと思う。 明かりのない夏の夜の静寂の中で見る月は、実に神秘的で、もしかするとここには本当に兎がいて餅搗きをしているのではないかと…

愛媛県松山市の名物【 三津浜焼き 】

広島風お好み焼きのルーツ,愛媛県松山市の名物「三津浜焼き」を食べようと思い立ち, 一路,松山までドライブ。 数ある老舗・名店の中から,今回は「お好み焼き みよし」を選択。 【 肉玉台付きそば580円也 】 お店の雰囲気もさることながら…, 「三津浜焼…

レトロ!【 うどん・そばの自動販売機 】

通りがかりの自動販売機コーナーに,こんな自動販売機が残っていた。 今から40年近く前になるだろうか…。 コインを入れたら約30秒ほどで,本格的な「うどん・そば」が食べられる自動販売機として登場したのがこれである。 久しく見かけなかった自動販売機で…

初号 スーパーニッカ 復刻版

虫が知らせてくれたのかも知れない。 ある町を車で通過していた時のことである。 一軒の酒屋が目にとまった。 酒を買おうという気もなかったのだが,気が付けば車を駐車場にとめていた。 店に入ってなんとなくウイスキーのコーナーに目を向けて,この目を疑…

桃の節句

今年も,一刀彫りの「立ち雛」を玄関に出した。 40年ほど前にお袋がどこからか買ってきて自慢していたのを覚えている。 手軽に出せて手軽に片づくので,毎年「桃の節句」が近づくとこの雛を出すようになった。 お内裏さまと,お雛さまがいれば十分なのである…

レトロ!「くにひろ屋」の銘菓「洋酒ケーキ」

こんなお菓子は食べたことがない。 一見,ラム酒とブランデーの香りがするカステラのようだがそうではないのだ。 むしろラム酒とブランデーに,シンプルに漬けたカステラと言った方が近いかも知れない。 ひとつ食べたら,しばらく自動車の運転はできないと思…

50代前の先祖はどのくらいの数になるのか…?

50代前の先祖はどのくらいの数になるのか…? 計算するとこうなった。 一世代を30年とすると50代前は約1500年ほど前になる。ちょうど聖徳太子がいたころだ。 しかし,不思議なことにその頃の日本の人口は約600万人程度だった。 なぜこのようなことがおこるの…

キングセイコー KING SEIKO(KS 1st 25石)

1961年(昭和36年)発売の「キングセイコー1st(手巻・秒針規制装置なし)」 諏訪精工舎の「グランドセイコー1st」に対抗して亀戸精工舎から発売された。 当時としては25石の高級機であったが「秒針規制装置」と「歩度証明書」が省略されたことで,グランド…

簡単!最速!【 中学生のための 日本の気候 雨温図の見分け方 】

日本の気候(雨温図の見分け方) 日本の「気候区分」には, 北海道の気候 太平洋側の気候 日本海側の気候 内陸の気候 瀬戸内の気候 南西諸島の気候 …の6つがあります。 いろいろな地域の都市の雨温図を見て,それぞれの「気候区分」に分類するわけですが, …

森田童子 全曲集

昨年,森田童子が亡くなった。 生前,「森田童子 全曲集」が発刊されていた。 彼女の曲(アルバム7タイトル全64曲)が全曲「コード・ギター伴奏付きの楽譜」になったのは、実はこれが初めてなのである。 「ライブ版のアルバム」にいたってはMCまですべて起こ…

簡単!最速!【中学生のための 社会科勉強法】

中学生で,社会科の成績が伸び悩んでいる人はいませんか? 社会科の点数が伸び悩んでいる中学生に,社会科の勉強方法を教えます。これを繰り返せば,必ず社会科の得点はアップします。 方法は,後述するたったの2項目です。大切なことは,この方法を信じて…

『麻雀の推理(Aクラス麻雀)』『巨泉の麻雀』『畑正憲の精密麻雀』

学生時代の娯楽といえば,「麻雀」か「パチンコ」だった。今のように,パソコンもゲーム機もなかった時代である。 とりわけ,麻雀は,パチンコより勝率がよかったということもあって,暇さえあれば四人の仲間を集めて,大学近くの雀荘へ入り浸ったものだ。当…

「桜の樹の下には屍体が埋まっている」と母が教えてくれたことがあった。 桜が美しいのはそのためだというのだ。 今思えば、梶井基次郎か誰かの受け売りだったのだと思うが、子供の頃私はそれを信じていた。 私の故郷の川の堤は、春になると桜で埋め尽くされ…