酒呑み親父のよもやま噺

探求心旺盛な酒呑み親父の随想録

テレビ

物心ついた頃,わが家にはすでにテレビがあった。

昭和30年代後半のことである。

「街頭テレビ」の時代は過ぎていたが,夕方にもなると近所からわが家にテレビを観に来る人がいた。
真空管が使われていたため,スイッチを入れてから映像が映るまでに暫く時間がかかったし,テレビ放送自体一日中あった時代ではなかったので,スイッチを入れても,いつでも番組を見ることができるというわけではなかった。

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テレビに映る映像は当時の子供たちにとって夢のような世界であった。
この中に入れないものかと真剣に考えながら観たものである。

子供たちにとってテレビが最高の娯楽だった時代である。