酒呑み親父のよもやま噺

探求心旺盛な酒呑み親父の随想録

『やさしさ紙芝居』水谷豊

【今日の一枚】
『やさしさ紙芝居』水谷豊
1980年7月21日リリース(フォーライフレコード)

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「水谷豊」の7枚目のシングルである。
この曲は,1980年7月から1981年3月にかけて放映された「熱中時代(教師編II)」の主題歌としてリリースされた。

大学生の頃のヒット曲である。
1978年10月から 1979年3月にかけて放映された「熱中時代(教師編Ⅰ)」は,大学受験勉強の最中ということもあって観ることができなかったが,「熱中時代(教師編II)」は,大学生になってからの放映であったため毎週欠かさず観ていた。

「熱中時代(教師編)」は,日本テレビ系列で放送された「若葉台小学校」を舞台にした学園ドラマである。当時社会問題になり始めていた教育現場でのさまざまな困難に,体当たりで熱中する教師「北野広大(水谷豊)」の姿が共感を呼び大ヒットした。

「水谷豊」が演じた教師「北野広大先生」は,同じ時期にヒットした「3年B組金八先生」の「武田鉄矢」が演じた「坂本金八先生」とはひと味違った魅力の持ち主で,甲乙付けがたいと思った記憶がある。

それにしても最近では,教育現場のスキャンダラスなニュースは時々放映されるが,「坂本金八先生」や「北野広大先生」のように,さまざまな困難に体当たりで熱中する教師はテレビに描かれなくなってしまった。

時代が変わったからなのか,教育が荒廃したからなのか,いろいろと考えさせられてしまうのである。


(セリフ)ビー玉ベーゴマ 風船ガムに ニッキと
おー えーと それから メンコとおはじきと
あっそうそう 竹とんぼ やったわやった なつかしいなあー

でっかい夕陽を 背中にしょって
影踏み遊びの子供が走る
涙の乾いた頬ほころばせ
明日に向って一直線に

ねぇ君 ぼくはこう想うのさ
人生なんて紙芝居だと
涙も笑顔も続きは明日
時って言う名の自転車こいで
やさしさ紙芝居
そして誰れもが主人公

三角定規を心に当てて
真っすぐ君へと線を引きたい
陸橋渡って君が消えても
あとには確かな絆が残る

ねぇ君 ぼくはこう想うのさ
人生なんて紙芝居だと
白くて大きな愛のぬり絵を
笑いや涙の絵の具で染める

やさしさ紙芝居
そして誰れもが主人公