酒呑み親父のよもやま噺

探求心旺盛な酒呑み親父の随想録

ばくだん

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「ばくだん」という名前は文字通り,形が爆弾に似ているところから来ているらしい。

岡山県新見市の鍾乳洞「満奇洞」周辺の売店が元祖で,岡山県以外では販売されていなかった氷菓だということを後に知った。

私が子どもの頃(昭和40年代)は,今のように氷菓の種類が豊富な時代ではなかったし,「王将」という人気の棒アイスクリームが1本10円だったことから,「王将」より長持ちし,当時1個5円と安い「ばくだん」に子供たちは飛びついた。

中身の味はどれも同じミルク味なのだが,風船の色が珍しいものを求めて店の冷凍庫を掻き分けながら選んだものである。

今思えば決して美味しいと言える代物ではなかった。
食べ初めは甘いミルクの味がするのだが,その味が最後まで持続しないのである。
食べ終わりの頃に広がるゴムの味が今でも口の中に残っている。

まだまだ甘い物に飢えていた時代であった。