旅をしていると,時々心を奪われるものに出くわすことがある。
珍しいものに出くわすと,写真におさめたり見とれたりして要らない時間を費やしてしまうのである。
「案山子」なのだろうか?
青森県の三沢市から恐山に向かう道路の脇でこんな人形に出会った。
ハッ!として通り過ぎたのだが,次の瞬間,思わず車を止めていた。
凄い!としか言いようがない。
見方によると,なんだか「呪いの人形」のような風情を醸し出している。
般若の面を被った本体も不気味だが,その目の前に吊された草鞋?のような物体がその不気味さに拍車をかけている。
恐山へ向かう道端で発見したという点も不気味な気持ちにさせる原因のひとつである。
この地域の「案山子」にはこのような不気味な形のものをつくるという習わしがあるのだろうか。
たまたま,この家の人が面白がって作っただけの人形なのだろうか。
いやいやもしかするとこの地域には,この人形を使っての何か伝統的な祭事をおこなうという「風習」が残っているのかも知れない。
そんなことを考えながら,一路目的地の恐山へと車を走らせた。