「2B弾」は,火を点けてしばらくすると大きな破裂音を発する花火系のおもちゃである。
なぜ「2B弾」というような,玩具とも思えない名前が付いたのかその由来は知らない。
昭和の高度経済成長期を生き抜いた男の子であれば一度は手にしたことのある,火薬を使ったちょっと危険な玩具である。
小学校の先生からは,これで遊ぶことは禁止されていたように思う。
時には,蛙の口にこれを銜えさせて蛙ごと破裂させるような酷い使い方をする友達もいたが,たいていは野原や河原で破裂させることで,その破裂音を楽しんだものである。
銀玉鉄砲とともに戦争ごっこの必需品で敵の潜んでいそうな草むらに投げ込んで威嚇した。
「死んだら10数えて生きかえる」というルールのもとに行なわれた戦争ごっこだったから日が暮れるまでエンドレスに楽しめた。
今思えばこのルールも画期的なルールである。