夙忍法「飯綱落とし」
忍法夙流「変移抜刀霞み切り」に並ぶカムイの必殺技である。
白土三平の劇画「カムイ外伝」の中で,カムイが編み出した忍術の一つである。
空中で敵の胴体を背後から抱きかかえて拘束し逆さまに落下する。
地面にたたきつけられるその直前に相手からはなれ,自分は後方へとんぼ返りして地面に立つ。
敵はそのまま体勢を立て直すこともかなわず地面にたたきつけられ,その脳天を割られるという大技で,これを食らった者の大半が即死させられた。
カムイの追手のマシラ族の一味も,ことごとくこの技でやられる。
マシラ族の首領マシラも,この「飯綱落し」にあって死をとげた。
小学生の頃が忍者物の最盛期で,数え切れない忍者の主人公と忍術が登場した。
中でも「夙忍法飯綱落とし」は,柔道かプロレス技のようでもあるがリアリティがあり,数ある忍術の中でも最高のものの一つだと考えている。