酒呑み親父のよもやま噺

探求心旺盛な酒呑み親父の随想録

置き薬

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薬局・薬店が普及していなかった時代,薬といえば「置き薬」だった。

子どもの頃私の住む町には薬屋はあったが,置き薬もあった。
薬屋と置き薬が併用されていた時代だと思う。

カバンいっぱいの薬を持ったおじさんが定期的にやって来て薬箱の中身を確認し,少なくなっている薬を追加し,古くなった薬の入れ替えをしてくれるのである。

おじさんは子供たちに紙風船やめんこなど,色々な景品をくれた。その都度くれる景品をとても楽しみにしていたものだ。

薬店から薬局が普及し,小さかった薬屋は今ではスーパーマーケットのような大型店舗になった。

私が育った家にはしばらくこの箱だけが残っていたが今はもう無い。