酒呑み親父のよもやま噺

探求心旺盛な酒呑み親父の随想録

『コーヒーショップで』あべ静江

【今日の一枚】
『コーヒーショップで』あべ静江
1973年5月15日リリース(キャニオンレコード)

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あべ静江」のデビューシングルである。
キャッチフレーズは,「フリージアの香り」である。
累計売り上げは約28万枚を記録し,「あべ静江」自身最大のヒットとなった。

1973年12月末に放映された「第15回日本レコード大賞」の新人賞をはじめ,同年の音楽賞レースで数々の新人賞を獲得した。

中学生の頃のヒット曲である。
作詞を「阿久悠」が担当し,作曲を「三木たかし」が担当してはいるが,何となくフォークソング調のメロディーと歌詞であることから,当時フォークソングに傾倒していたにもかかわらず,歌謡曲としてのこの曲を,一度聴いただけで「よい曲だな…」と思ったという記憶が残っている。

あべ静江」が上品に美しかったので,見た目がフォークソングの少し「泥臭い」雰囲気からはかけ離れていた点が残念だった。

茶店やコーヒーショップを舞台に書かれたフォークソングは多い中,同じ頃ヒットしていた『学生街の喫茶店』とともに,後世に歌い継がれる一曲であると思っている。