酒呑み親父のよもやま噺

探求心旺盛な酒呑み親父の随想録

『ジョニィへの伝言』ペドロ&カプリシャス

【今日の一枚】
『ジョニィへの伝言』ペドロ&カプリシャス
1973年3月10日リリース(ワーナー・パイオニア

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ペドロ&カプリシャス」の4枚目のシングルである。
「ペドロ&カプリシャス」のボーカルが,2代目の「高橋まり」(現:髙橋真梨子)に変わった1曲目の作品であり,「高梁まり」はこの曲でレコードデビューした。

この曲の題名を『ジョニーへの伝言』と記載されたものを目にするが,「ジョニー」ではなく「ジョニィ」が正しい。

発売当初は全く売れなかったが,1973年の夏が過ぎる頃から少しずつ売れ始め,累計売上は50万枚近い大ヒット曲となった。

中学生の頃のヒット曲である。
1973年といえば,「よしだたくろう」,「井上陽水」,「かぐや姫」などの,いわゆる「フォークソング」の全盛期であった。

そうした中,登場人物が外国人であったり,景色や主人公の女性の行動が日本や日本人にもないと感じられるこの曲がヒットしたのである。

口先だけで呟くように歌う「フォークシンガー」とは違い,腹の底から絞り出すような美声を放つ「高橋まり」の歌唱力は異彩を放っていた。

『ジョニィへの伝言』は,「フォークソング」のジャンルには属さない,何となく当時にして「新しい歌」という印象を持ったことを覚えている。

このあと,あの名曲『五番街のマリー』へと続くことになるのだが,この頃が「ペドロ&カプリシャス」の全盛期だったのかも知れない。