【今日の一枚】
『キッスは目にして！』ザ・ヴィーナス
1981年7月25日リリース（バーボンレコード）
「ザ・ヴィーナス」の通算9枚目のシングルである。
「ザ・ヴィーナス」は，1960年代アメリカンポップスのリメイクでブレイクしたグループである。
『キッスは目にして！』は，ベートーヴェンの「エリーゼのために」を、オールディーズ風にアレンジした曲で，1981年度「カネボウ化粧品秋のキャンペーンソング」に起用されている。
大学生の頃のヒット曲である。
リード・ヴォーカルの「石川幸子」のトレードマークでもあった「ポニーテール」と「落下傘スカート」を始め，ドラム＆ヴォーカルの「永井光男」のトレードマークでもあった「アーミールック」など，アメリカンオールディーズ，ロカビリーの時代を彷彿とさせるグループの雰囲気は，この曲調とも相まって，古い中にも新しさを感じずにはいられなかった。
アメリカン・トラディショナル・ブランドのVANに在籍していた「横田哲男」をコーディネーターに迎え，ファッションの面からもバンドイメージの確立を怠らないあたり，気合いが入っていたのだと思う。
『キッスは目にして！』のヒット以降，1983年の解散までに，シングル6枚とアルバム8枚をリリースしているということだが，残念ながら「ザ・ヴィーナス」といえば『キッスは目にして！』の一曲しか思い出すことができない。
