酒呑み親父のよもやま噺

探求心旺盛な酒呑み親父の随想録

『異邦人』久保田早紀

【今日の一枚】
『異邦人』久保田早紀
1979年10月1日リリース(CBSソニー

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久保田早紀」のデビュー・シングルである。
またこの曲がCMに起用される際,聴衆の異国情緒に訴える題材として「シルクロードのテーマ」のサブタイトルも付して発売した。

シルクロードのイメージを増幅させるため,民族楽器の「ダルシマー」も曲中に使用され,インパクトのあるイントロは中東風の雰囲気が漂うものとなっている。
レコードの売り上げは,100万枚を突破している。

テレビから流れるこの曲を初めて聴いたのは,大学生になった頃だったと思う。
この曲自体が持つ雰囲気もそうだが,ピアノを弾き語りながら歌う「久保田早紀」の美しさにも痺れた。

この曲は,美しい並木道並木で知られる「国立駅前の大学通りの景色」をイメージして書かれたものだということは後から知った。

「子供たちが空に向かい両手を広げ …」という歌い出しは,歌詞作りに難渋していた「久保田早紀」が,国立駅近くの空き地で遊ぶ子供たちの姿を電車から見て咄嗟に写しとったものと言われている。

久保田早紀」の名とともに,日本の歌謡史に燦然と輝く一曲と言っても過言ではないだろう。