酒呑み親父のよもやま噺

探求心旺盛な酒呑み親父の随想録

『星のフラメンコ』西郷輝彦

【今日の一枚】
『星のフラメンコ』西郷輝彦
1966年7月1日リリース(日本クラウン

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西郷輝彦」の26枚目のシングルである。
西郷輝彦」が,1966年2月にヨーロッパを旅行した際,スペインの首都マドリードで鑑賞したフラメンコに感動した。

帰国後「浜口庫之助」に,本場のフラメンコを観た感動をそのまま話すと意気投合し,新曲をフラメンコのリズムで制作することで意見が一致したという。

同年7月1日にシングルレコードが発売されると,わずか2か月で50万枚を突破する大ヒットとなった。

1963年に創立した日本クラウンにとっては空前のレコード売上枚数であり,日本クラウンは全国のレコード店に感謝状を贈ったという逸話が残っている。

小学校に上がる前のヒット曲である。
幼稚園で習う「童謡」以外の曲に興味を持ったのは,おそらくこの曲が最初なのではないかと思う。

歌詞の意味も分からないまま,歌いながら顔の横で軽く手を打ち合わせる「フラメンコ」風の仕草が好きでよく真似をしていたという記憶が残っている。

「好きなんだけど離れてるのさ」の意味が分からなくて,「好きなのなら近くにいればいいのに」と思っていた。

レコードは,おそらく母が買ったものだと思われる。
実は,母が「西郷輝彦」の密かなファンだったらしく,テレビ画面に「西郷輝彦」が登場し,この歌を歌い始めると,食い入るように画面を見ていたのを覚えている。

いずれにしても,私にとって初めて歌謡曲に興味を持った曲ということで,記念すべき一曲であると言えよう。