酒呑み親父のよもやま噺

探求心旺盛な酒呑み親父の随想録

『こまっちゃうナ』山本リンダ

【今日の一枚】
『こまっちゃうナ』山本リンダ
1966年9月20日リリース(ミルフィンレコード)

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山本リンダ」のデビュー・シングルである。
累計売上は100万枚を超える大ヒット曲となった。

作詞・作曲・編曲をした「遠藤実」が最初に「山本リンダ」に会った際,「君はボーイフレンドはいるの?」と質問したところ,「そんなのリンダ、困っちゃうな」と返答したのがヒントになったと言われている。

小学生になる頃のヒット曲である。
舌っ足らずな口調を売りにした,いわゆる「可愛い子ちゃん歌手」の元祖と言える。

今思えば,この時代にこの曲がリリースされたかと思うと,そのインパクトには強烈なものがあったのではないかと思う。

当時,デイトに誘われたことを告白したことに対する反応が,「何んにも言わずに笑っているだけ」という母親がどれだけ存在しただろうか。
かなりおおらかな母親像を想像してしまう。

この歌を歌っていたら,母親に「子どもがそんな歌を歌うな」と叱られたし,「デイト」の意味を聞いたら,返答は「今からそんなことを知らなくても良い」だった。
そんな時代だったのだ。

しかし現在,デイトに誘われて「こまっちゃうナ デイトにさそわれて どうしよう まだまだはやいかしら」のような反応するJKの年代が何人いるだろうか。確かに時代は変わった。