酒呑み親父のよもやま噺

探求心旺盛な酒呑み親父の随想録

『リフレインが叫んでる』松任谷由実

【今日の一枚】
『リフレインが叫んでる』松任谷由実
1988年11月26日リリース(東芝音楽工業)

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松任谷由実」のオリジナルアルバム「Delight Slight Light KISS」に収録された曲であり,シングル盤として発売はされていない。

ミュージック・ビデオが作成された際,その中に収録されたヴァージョンが,プロモーションの一環としてシングルカットはされたもので,一般には発売されていない。イントロにS.E.が被さっていないヴァージョンであり,他には収録されていない。

この曲がヒットしたときには,既に就職していた。
初めて聴いたのは何処だったろうか。正確な記憶はないのだが,おそらく「Delight Slight Light KISS」の中の一曲として聴いたと思う。

一度聴いて痺れた。
すでに遠い昔のこととなりつつあった「21歳の時の記念すべき別れ」の頃のことを思いだした。

当時の心境と歌詞がリンクし,久しぶりに当時の切ない思いで胸が締め付けられるような気持ちになったことを覚えている。

何としても『リフレインが叫んでる』のシングル盤を探そうとしたが,残念なことに,この曲はシングルカットされていないということが判明した。
半ば諦めていたとき,あるところから声が掛かり,やっとの思いで入手できたシングル盤がこの一枚である。

このシングル盤は「見本盤」のみがプレスされたようで,ジャケットに「NOT FOR SALE」という文字が入っている。

A面に『リフレインが叫んでる』が収録されており,B面は,何の曲も入っていない白紙のままの一枚なのである。
こんなレコード盤は,後にも先にも見たことがなかった。

やはりこの曲はCDなんかで聴くより,レコードで聴くのが,雰囲気が出て一番良いと思っている。

もしかするとこのレコード,貴重な一枚かも知れない。