酒呑み親父のよもやま噺

探求心旺盛な酒呑み親父の随想録

『アメリカ橋』湖東美歌

【今日の一枚】
アメリカ橋』湖東美歌
1976年9月21日リリース(ポリドール)

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1979年に「狩人」がカバーしてヒットした『アメリカ橋』という曲は,「湖東美歌」という歌手がリリースしたのが最初であった。

この曲を初めて聴いたのは,高校生の時である。
まさか,3年後に「狩人」によってカバーされるとは,全く想像すらしていなかった。

編曲がフォークソング調で,数年前まで一世を風靡していた「四畳半フォーク」の雰囲気が残るものだったので印象深い。

「狩人」がカバーしたときには歌詞が変えられている。
1コーラス目の「下を山手線がごうごう走る」の部分が,「狩人」盤では「下を山手線ごうごう走る」と,助詞の「が」を省略している。

また,2コーラス目のサビの部分が「最終電車の窓にあなたの顔がいくつも浮かんできてふるえながら消えて行くのよ」と変更されている。

「湖東美歌」の『アメリカ橋』を聴くと,もともとこの曲は,「狩人」盤のような熱唱系の歌ではなかったのだということも分かる。

個人的には,助詞の「が」については入った方が好きだし,サビも「心を澄ますときにふとくちずさむあなたが淋しそうに弾いてくれた古いメロディー」の方が具体的で,女心に迫ってると思っている。