【今日の一枚】
『ハチのムサシは死んだのさ』平田隆夫とセルスターズ
1972年2月15日リリース(ミノルフォン)
この曲がヒットしたのは小学生だったと思う。
『ハチのムサシは死んだのさ』という耳にしたこともないような斬新な曲名に引きつけられた。
歌詞は,太陽に挑んで負けて死んでしまったハチの物語なのであるが,学生運動を示唆した楽曲で,ハチのムサシという1人の青年が国を変えようと国家という太陽に挑戦して焼かれて死んで落ちたという内容だという深読みもされているようだ。
当時の世相の中で,直接的に思想を言わず,寓話的な歌詞を通して童謡のように,これを主張しようとしたのかも知れない。
何はともあれ,「ムサシ」という響きを聞くと,この曲を口ずさんでしまうのは私だけではないだろう。