酒呑み親父のよもやま噺

探求心旺盛な酒呑み親父の随想録

『ANAK(息子)』杉田二郎

【今日の一枚】
『ANAK(息子)』杉田二郎
1978年9月1日リリース(東芝EMI

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杉田二郎」のソロ12枚目のシングルである。
フィリピンの「フレディー・アギラ」が,1977年に作曲したポップスで,原曲は「タガログ語」で歌われている。

高校生の頃のヒット曲である。
1978年のある日,東芝EMIの「新田和長」ディレクターが,日音の「村上司」社長より「フレディー・アギラ」の歌う『ANAK』を紹介される。

タガログ語」のため言葉の意味はわからないが,強く引かれるものがあったという。

加藤登紀子」でレコード化しようと思っていると聞かされた「新田和長」が,「杉田二郎」ではどうですかと強く打診し,「杉田二郎」でもレコード化されることになった。

訳詞を「なかにし礼」が担当したのだが,その訳詞の解釈をめぐって「加藤登紀子」と意見が対立し,「加藤登紀子」版は本人の訳した作詞で歌われることとなった。

杉田二郎」のカバーは,フィリピンの日本大使館による直訳をもとに「なかにし礼」が作詞し,「加藤登紀子」のものは英語の直訳詩をもとに彼女自身が訳詞を書いているので,それぞれ微妙に歌詞が違うものとなっている。