第10歌集『されど遊星』
昭和50年6月20日(人文書院)菊判変型貼函附 丸背 328頁 帯附
装釘:政田岑生 定価3,500円
本文組:1首/頁(1首1行)
この歌集については何度も買い替えながら今に至っている。
塚本邦雄でも,この辺りの歌集になると割と頻繁に古書店で見かけるようになっていた。
発行部数も初期のものに比べると安定したのだと思う。
「署名本」「識語入」「歌入」「美本」など様々な『されど遊星』が私の手を通り過ぎていった。
そして現在のものが手元に残った。
東京都の「石神井書林」が発行する「石神井書林古書目録」から入手したものである。
柿の花それ以後の空うるみつつ人よ遊星は炎えてゐるか 『森曜集』所収
という「遊星」にちなんだ歌は,貴重な当時の筆(万年筆)と思われる。
元より函に掛けてあるパラフィン紙も残っている。
目録の古書価も手頃な設定だったので,即座に注文の電話を掛けた記憶がある。
現在「石神井書林古書目録」は,100号をこえている。
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