酒呑み親父のよもやま噺

探求心旺盛な酒呑み親父の随想録

『だれかが風の中で』上條恒彦

【今日の一枚】
『だれかが風の中で』上條恒彦
1972年1月5日リリース(キングレコード

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上條恒彦」のシングルである。
フジテレビで同年放送された「木枯し紋次郎」の主題歌としても使われた。
上條恒彦」の力強い熱唱と相まっておよそテレビ時代劇には似つかわしくないものとなったが,逆にその新鮮さが幅広い支持を得ることにつながった。

番組の高視聴率にも支えられるかたちで,同曲は結果的に発表年の1972年だけでシングル23万枚を売り上げるこの年屈指のヒット曲となった。

中学生の頃のヒット曲である。
中村敦夫」演じる「木枯らし紋次郎」が,時代劇の主人公としては好きだった。

「あっしには関わりのないことでござんす」と言いながら,いつの間にか関わり合いになっているという人情と,決して剣豪とは言えないが,しぶとい太刀さばきが中学生の私の心を掴んでいた。

木枯らし紋次郎」のように相手に流し目を向けながら,「あっしには関わりのないことでござんす」と言えるような生き方がしたいものである。