【今日の一枚】
『傘がない』井上陽水
1972年7月1日リリース(ポリドール)
井上陽水のデビューアルバム『断絶』(1972年5月1日)からリカットされた,彼自身の2枚目のシングルである。
中学生の時に初めてこの曲を聴いた。
世の中で起きている諸問題を考えることよりも,今は自分が「君」に会いに行かねばならないのに「傘がない」という問題のほうを考える必要があるという歌詞の内容は,中学生の私にも何となく理解できたように思う。
歌詞の内容が重い割には,曲のコード進行は単純なので,当時,フォークギターを抱えて弾き語りの練習をしたと言う記憶が残っている。
当初はヒットしなかったが,いつしか初期の陽水の代表曲の一つと言われるようになった。