酒呑み親父のよもやま噺

探求心旺盛な酒呑み親父の随想録

『人生が二度あれば』井上陽水

【今日の一枚】
『人生が二度あれば』井上陽水
1972年3月1日リリース(ポリドール)

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井上陽水」名義でのデビューシングルである。
1969年から1970年にかけて,CBSソニーより「アンドレ・カンドレ」名義でシングルを3枚リリースするがヒットに至らなかった。

1971年,ポリドール・レコードに移籍し,芸名を「井上陽水」と改めて,この曲で再デビューを果たしたのである。

中学生の頃のヒット曲である。
この曲を初めて聴いたのは,友達から借りたカセットテープだったと記憶している。

この時のカセットテープには,同年5月にリリースされたファーストアルバム「断絶」が収録されていたと思う。このアルバムの中には,「井上陽水」の代表曲の一つである『傘がない』も収録されている。

初めて『人生が二度あれば』を聴いた時には,このような心情が一曲の歌として扱われるのかと感心した。
中学生なりに,それまでのフォークソングにも歌謡曲にもないものを感じていたのだと思う。

今では「井上陽水」自身,『人生が二度あれば』を歌うことはなくなってしまったが,この曲こそ「井上陽水」の出発点ともなった一曲であり,日本のフォーク史にも燦然と輝く名曲として後世に伝わっていくものと信じてやまない。