【今日の一枚】
『昭和ブルース』天知茂
1973年8月（日付不明）リリース（ポリドール）
この曲は，「俳優座」が制作した1969年の映画「若者はゆく ー続若者たちー」の主題歌として制作された楽曲で，1969年のオリジナル盤シングルは，「ザ・ブルーベル・シンガーズ」というグループが歌っている。
その後，1973年に放映が始まった刑事ドラマ「非情のライセンス」のエンディング・テーマとして，「天知茂」が歌うバージョンが用いられた。
中学生の頃のヒット曲である。
私が知っているのは，「若者はゆく ー続若者たちー」という映画の主題歌としてではなく，「非常のライセンス」エンディング・テーマとしての方である。
「非常のライセンス」は，内容的に少し大人びた刑事ドラマだったので，中学生が見るには憚られたが，エンディングで流れるこの曲は印象的で鮮明に記憶している。
特に，「うまれた時が悪いのかそれとも俺が悪いのか」という冒頭部分は，高度経済成長期の，華やかな昭和の裏側の「闇」の部分を彷彿とさせるインパクトがあるひと言だと思う。
当時中学生だったのだが，何となくその雰囲気だけは理解できていたのかも知れない。
