酒呑み親父のよもやま噺

探求心旺盛な酒呑み親父の随想録

『されど私の人生』斎藤哲夫

【今日の一枚】
『されど私の人生』斎藤哲夫
1971年2月5日リリース(URCレコード

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斉藤哲夫」の2枚目のシングルである。
作家「柴田翔」の芥川賞受賞小説『されどわれらが日々―』からヒントを得て『されど私の人生』という曲名をつけたと言われている。

また,コード進行は,「ビートルズ」の名曲『レット・イット・ビー』が元になっている。

歌詞は「斉藤哲夫」自身が手がけたが,後にカバーした「よしだたくろう」からは,「何を言いたいのかよくわからない」と言われたという。

小学生の頃にリリースされた曲である。
初めて聴いたのは,中学生になってからである。

1971年 6月 7日にリリースされた「よしだたくろう」のファーストライブアルバム『よしだたくろう オン・ステージ ともだち』の中で,「よしだたくろう」が歌った『されど私の人生』が,この曲に触れた最初だったと思う。

その後も「よしだたくろう」が,ライブで何度もこの曲を披露しているため,当時私は,「よしだたくろう」の曲だと勘違いしていた。

後に「斉藤哲夫」は,『いまのキミはピカピカに光って』リリースの頃から,他の人が作詞なり作曲なりした曲を歌うようになってイメージが変わる。

個人的には,この曲の頃から『さんま焼けたか』の頃くらいまでの,生活感溢れる泥臭い「斎藤哲夫」が好きである。

やはり,「斉藤哲夫」の良さは,「斉藤哲夫」自身にあったのだと思う。