酒呑み親父のよもやま噺

探求心旺盛な酒呑み親父の随想録

『我が良き友よ』かまやつひろし

【今日の一枚】
『我が良き友よ』かまやつひろし
1975年2月5日リリース(東芝EMI

f:id:yomoyamayomoyama:20210126064747j:plain

かまやつひろし」のソロ9枚目のシングルである。
前年に,シングル『シンシア』を連名で発表した「よしだたくろう」から提供を受けた曲である。
1975年度の「オリコンシングル年間チャート」で9位を記録し,シングルの累計売上は90万枚という大ヒットとなった。

中学生の頃のヒット曲である。
当時の中学生は,学生帽をわざと痛めてみたり,腰に手ぬぐいをぶら下げてみたり,下駄を履いてみたりと,まだ少なからず,古き良き「バンカラ」の雰囲気に憧れているようなところがあった。

大学生になったらこんな風になりたいものだと,何度も繰り返し聴きながら,大学生活への夢を膨らませたものである。

「古き時代と人が言う,今も昔と俺は言う,バンカラなどと口走る,古き言葉と悔みつつ…」という歌詞があるが,まさにそのとおりである。

時代は変わってしまった。
今や「バンカラ」という言葉を知っている若者がいるのだろうか。
もしかすると「バンカラ」などという言葉は,すでに「死語」になってしまったのかも知れない。