【今日の一枚】
『愛の終りに』高田みづえ
1982年3月10日リリース(ユニオンレコード)
「高田みづえ」の16枚目のシングルである。
この曲は,1981年5月に「音つばめ」というフォークグループがリリースした曲で,作詞と作曲は,「音つばめ」のボーカルの「花岡優平」によるものである。
「音つばめ」の『愛の終りに』は,ヒットにまでは至らなかったのである。
大学生の時のヒット曲である。
大学生の頃のある夜,下宿で一人で飲んでいると,テレビ放送の終わる間際に「音つばめ」による演奏の映像とともに流れてきたのがこの曲だった。
一人の女性の心が変わっていく様子。愛が終り,別れる事への恐怖。そして,「別れても信じられる心を持ち続ける心がある方が幸せ」と自分に言い聞かせるという女心。
一回聞いて感動し,レコード屋へと走ったという記憶がある。
1年後の1982年には,「高田みづえ」にカバーされて大ヒットしたので,聴き比べるために,こちらの『愛の終わりに』も手に入れた。
個人的には,「音つばめ」の『愛の終りに』の方が好きである。
必ずしもヒットした楽曲だけが「名曲」ではない。こうして,時代の中に埋もれていったグループの中にも「名曲」が隠れているのである。