酒呑み親父のよもやま噺

探求心旺盛な酒呑み親父の随想録

『傷だらけの人生』鶴田浩二

【今日の一枚】
『傷だらけの人生』鶴田浩二
1970年12月25日リリース(ビクターレコード)

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鶴田浩二」の16枚目のシングルである。
理不尽な時世,軽佻浮薄な人情への怒りと,日陰育ちのやくざ者の哀しみを歌った重厚な作品で,「鶴田浩二」のレコードでも代表的なヒット曲となった。

発売から3ヶ月ほどで,オリコンチャートトップ10に初登場し,累計で100万枚近い売上げを記録している。

小学生の頃のヒット曲である。
ただ,まともにこの曲を聴いたのは,大学生になってからであった。

その頃,暇つぶしもかねてよく深夜映画を観に行った。
今のような入れ替わりもなく,3本立てくらいの映画を繰り返しオールナイトで観ることができた。夏などは,エアコンのない下宿で過ごすよりよっぽど快適だったのだ。

鶴田浩二」や「高倉健」の任侠物の日本映画がよく上映されていたと思う。
レコードもその頃,古本屋か何処かで入手したように記憶している。

「古い奴だとお思いでしょうが古い奴こそ 新しいものを欲しがるもんでございます」という冒頭の台詞が身に染みる歳になった。