【今日の一枚】
『忍冬(すいかずら)』すいかずら
1977年12月日付不明(トリオレコード)
一曲の大ヒットを残して,後が続かず消えていったフォークグループは多い。
今でも記憶の片隅に残る名曲『ロードショー』を残して消えていった「古時計」と,『水色の街』を残した「三輪車」については前述したとおりである。
「すいかずら」というフォークグループを知っている人は少ないのではないだろうか。
1977年9月,第1回大阪大衆音楽祭のメインイベントとして大阪フェスティバルホールで行われた創作曲コンテストで,当時大阪学院大学在学中だった国本卓明と木場英志らの応募作品「忍冬(すいかずら)」がグランプリを受賞。トリオレコードより男性フォークデュオとしてデビューした。
デビューシングルの題名『忍冬(すいかずら)』をそのままグループ名(「すいかずら」)としている。
残念なことに,今では『忍冬』という曲名からは,因幡晃か,すぎもとまさとの楽曲しか思い出さない。
記憶の片隅に取り残されたようなフォークグループではあるが,彼らの残した楽曲の名でも『忍冬(すいかずら)』は名曲だと信じている。