酒呑み親父のよもやま噺

探求心旺盛な酒呑み親父の随想録

『青春の詩』よしだたくろう

【今日の一枚】
『青春の詩』よしだたくろう
1971年4月25日リリース(エレックレコード)

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『青春の詩』がラジオから流れてきたのを聴いたのは,確か中学生の頃だった。その頃は「岡林信康」を夢中で聴いていた頃だったので,この曲の歌詞には,何とも奇妙な感じを受けた。

当時のフォークソングの世界では,反体制的な歌詞が,その主流を占めていたのである。

ただ,今までのフォークソングとは違う歌詞に違和感はあったが,当時の若者の,ある一面を表現していることには間違いないと思った。

その後,これも「よしだたくろう」初期の名曲の一つ『今日までそして明日から』を聴いて,フォークソングの歌詞の主語が,「私たち」「俺たち」から,「わたし」「俺」へと,つまりは,「集団」から「個人」へと変わってきているのを感じた。

70年代初期から70年代後期にかけての時代の変化と共に,「よしだたくろう」は若者に受け入れられるようになっていったのである。