【今日の一枚】
『学校の先生』坂上二郎
1974年11月1日リリース(CBSソニー)
「コント55号」坂上二郎の3枚目のシングルである。
オリコン最高位8位,総計約30万枚を売り上げた大ヒット曲である。
中学生の頃,テレビから流れるこの曲を聴いて,教師という職業に魅力を持つようになった。
当時,学園ドラマと言えば「われら青春」とか「飛び出せ青春」というスポーツ系の青春ドラマが流行っていて,そういうドラマも好んで観てはいたが,何故かこの曲が中学生の私の琴線に触れたのである。
今から思えば,歌詞の内容が少々古くさく感じるが,当時は,時代的にもこの歌詞に描かれたようなことが普通に学校の中に起こっていたように思う。
所謂「青春学園ドラマ」などより現実的なところが,中学生なりに新鮮だったのかも知れない。
その後,紆余曲折はあったが,大学を卒業して中学校の教師になった。
実は,初めて担任する中学1年生のクラスの生徒を前に,この曲の最初のセリフをそのまま(名字の部分を変えて)言ったことを覚えている。
私もすでに退職し,その時の生徒たちも,そろそろ50歳になろうとしている。