【今日の一枚】
『小さな日記』フォー・セインツ
1968年10月10日リリース(東芝音楽工業)
「フォー・セインツ」は,1960年代後半に一世を風靡した,カレッジ・フォーク・グループの草分け的存在である。
デビュー・シングル『小さな日記』は,総計20万枚の大ヒットを記録した。
中学生の頃には,「中学生の愛唱歌集」に,この曲が楽譜とともに掲載されていたという記憶がある。
その時点で,すでに「懐かしのメロディー」的な扱いを受けていたように思われる。
恋人が死んでしまうという歌はいくつかあるが,「死別」は最も辛い失恋のかたちと言える。しかし,考えようによると,愛しあっていた「記憶」だけが「凍結保存」されるという意味では,単なる失恋よりも,あるいは慰めにはなると言えるのかも知れない。
コード進行が簡単なので,フォークギターの入門曲として一生懸命練習したように思う。
このレコードも,おそらくその頃入手したものと思われるが,その記憶は定かではない。