【今日の一枚】
『ひと夏の経験』山口百恵
1974年6月1日リリース(CBSソニー)
「山口百恵」5枚目のシングルである。
2枚目のシングル『青い果実』から始まる「青い性典路線」の初期に既に完成されていた曲であり,夏向けシングルとして発売された。
歌詞も,「女の子の一番大切なものをあげるわ」と性的なニュアンスを含むが,あくまで一曲の中では,抽象的な表現に終始している。
彼女自身,当時のマスコミに「女の子の一番大切なものとは何ですか?」と何度も質問されており,その質問に対しては,「真心です」と答えている。
中学生の時の大ヒット曲である。
歌詞が今までの歌謡曲にはないような強烈なものだったので,ドキドキしながらレコードを買いに行ったという記憶が残っている。
おそらく,当時の男性はみんなそんな気持ちだったに違いない。
「山口百恵」の名とともに,日本の歌謡史に燦然と輝く一曲と言っても過言ではないだろう。