【今日の一枚】
『無縁坂』グレープ
1975年11月25日リリース（ワーナーパイオニア）
「グレープ」の6枚目シングルである。また，「グレープ」としては最後のシングルで，
『精霊流し』に続くヒット曲となった。
題名の「無縁坂」は，東京都文京区湯島四丁目に実在する地名である。
「無縁坂」における年老いた母親に対する息子の想いを歌った楽曲で，日本テレビのドラマ「ひまわりの詩」主題歌にもなった。
中学生の頃のヒット曲である。
『精霊流し』とともに，歌詞の内容が重い感じの曲であり，後にソロデビューする「さだまさし」の世界を垣間見るような雰囲気の仕上がりとなっている。
ただ，母親に対する息子の想いは何となく伝わってくるが，母親の辿ってきた人生については，今ひとつはっきりしないところが物足りないような気がする。
