酒呑み親父のよもやま噺

探求心旺盛な酒呑み親父の随想録

『秋桜』山口百恵

【今日の一枚】
秋桜山口百恵
1977年10月1日リリース(CBSソニー

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山口百恵」の19枚目のシングルである。
ピンク・レディー」の『ウォンテッド』と,「ジョー山中」の『人間の証明』に次いで,5週間3位,総売上50万枚というセールスを記録した。

「第19回日本レコード大賞」で,「山口百恵」は歌唱賞を,「さだまさし」は作詞で西条八十賞を受賞している。

高校生の頃のヒット曲である。
当時,「山口百恵」は,「阿木燿子・宇崎竜童」によるいわゆるツッパリ路線の楽曲で売り出していたため,本作をリリースした際には,「何故さだまさしの曲を歌うのか」という疑問の声が多かった。

さだまさし」ファンからも「なぜ山口百恵の歌を作るのか」という反響もあったという。

さだまさし」が,「山口百恵」には日本的な女性らしい面があるのではないかと考え,あえてそれまでのイメージを一変させるような曲作りを行ったというだけあって,嫁ぐ娘が母を想う心情を細かく歌い上げた一曲となっている。

結婚式で歌う定番の曲と言えば『乾杯』等を思い浮かべるが,この時点ではまだ『乾杯』はリリースされていなかった。

当時『秋桜』は,新婦の友達が新婦に贈る結婚式の定番ソングにもなっていたようである。

このレコードジャケットは,デビューシングル『としごろ』と同じポーズを意識したものだと思われる。

両者の間には約4年という経過があるのだが,「山口百恵」の成長ぶりが伺えて面白い。たった4年でここまで綺麗になるのかと驚くばかりである。