【今日の一枚】
『22才の別れ』かぐや姫
1984年3月20日リリース(日本クラウン)
「かぐや姫」解散から,約10年後の1984年,日本テレビ系列で放送した「倉本聰」脚本のドラマ「昨日、悲別で」のエンディングテーマのために,かぐや姫盤の『22才の別れ』がシングルカットされた。
ジャケット表面には,雪が降り積もる「悲別ロマン座」の風景画がレイアウトされている。
『22才の別れ』は,「かぐや姫」の伊勢正三が,1974年リリースのアルバム『三階建の詩』のために書いた2曲のなかのひとつで,私が中学生の頃だった。
ちなみに,もう1曲は『なごり雪』だった。
『22才の別れ』も『なごり雪』も,残念ながら当時の「かぐや姫」のシングルとしてはリリースされなかった。
『22才の別れ』は,「かぐや姫」解散後の1975年に「風」が,『なごり雪』は,同じく1975年に「イルカ」が,それぞれシングルカットしている。
かぐや姫盤の『22才の別れ』がリリースされたときには,既に就職していた。
「かぐや姫」解散から約10年が経過して,『22才の別れ』がリリースされるとは夢にも思わなかった。
「名曲」という言葉は,こういう曲のためにあるのだろう。
『22才の別れ』は,フォークソング史に残る名曲の一つとして,時を超えて歌い継がれていくに違いない。