【今日の一枚】
『ケンとメリー~愛と風のように~』バズ
1972年11月25日リリース(キングレコード)
「バズ」のデビューシングルである。
メンバーの一人「高橋信之」が,CM業界で活躍していた縁で,日産スカイラインのCMソングを担当することになり,そのCMソングに起用された『ケンとメリー~愛と風のように~』でレコードデビューした。
CMで使われた効果もあって,オリコンチャート19位まで昇るヒットとなり,総計33万枚を売り上げる大ヒット曲となった。
小学生から中学生にかけての頃のヒット曲である。
「ケンとメリーのスカイライン」は,1972年に登場した4代目 C110型 スカイラインにつけられたネーミングで,通称「ケンメリ」と言った。
後に,スカイラインのトレードマークになる「丸目4灯テール」の元祖であり,歴代でもっとも売れたスカイラインである。
ケンとメリーが,このスカイラインに乗り日本各地を旅するシリーズCMは,社会現象を引き起こした。
この曲が流れるスカイラインのCMを観ながら,「大人になったら絶対ケンメリを買うぞ!」と心に誓ったぐらい中学生の心も虜にした。
大学を卒業した頃のスカイラインは,「6代目 R30型」(通称: New愛のスカイライン)になっていた。大学卒業仕立てのヒヨコが,雀の涙ほどの給料を削って貯めた資金では「スカイライン」高嶺の花だった。
結局,身分相応なところで,最初期の「ホンダCity-R」を買ったのだが,今でもこの曲を聴くと何となくスカイラインを運転してみたくなるのだ。
もちろん助手席には「メリー」を乗せて…。