酒呑み親父のよもやま噺

探求心旺盛な酒呑み親父の随想録

『どうにもとまらない』山本リンダ

【今日の一枚】
『どうにもとまらない』山本リンダ
1972年6月5日リリース(キャニオンレコード)

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山本リンダ」の20枚目のシングルである。
この曲は,まず「都倉俊一」による曲の方が先に完成し,このメロディーに合わせながら「阿久悠」が作詞した。

最初この曲に『恋のカーニバル』というタイトルを付けたが,後に『どうにもとまらない』に改められたといわれている。

レコード売り上げは40万枚を突破し,1966年のデビュー曲『こまっちゃうナ』以来ヒットに恵まれず低迷していた「山本リンダ」の最大のヒット作となった。

小学生の頃のヒット曲である。
この曲で「山本リンダ」は,これまでの路線を一新し,切れ目の入ったパンタロンや赤いブラウスによる「ヘソだしルック」,過激にセクシーな振り付け等を披露して小学生であった私の度肝を抜いた。

「アイドル」と呼べるほど歳は近くなく,小学生からすれば大人の女性だったが,この曲と振り付けは友達の間でも話題になっていたし,ませた女子の中には振り付けを真似てこの曲を歌っている者もいた。

この曲を皮切りに,21作目の『じんじんさせて』,22作目の『狙いうち』と大ヒットを飛ばして,「山本リンダ」は「アクション歌謡」の先駆けとなった。

これにより,デビュー曲の『こまっちゃうナ』の時代を上回る人気を獲得していったのである。