酒呑み親父のよもやま噺

探求心旺盛な酒呑み親父の随想録

『結婚しようよ』よしだたくろう

【今日の一枚】
『結婚しようよ』よしだたくろう
1972年1月21日リリース(CBSソニー

f:id:yomoyamayomoyama:20210308064108j:plain

よしだたくろう」の4枚目のシングルである。
それまでいわゆる「アンダー・グラウンド」の音楽と考えられていたフォークをメジャー・シーンに押し上げた楽曲であり,「J-POPの原点」とも評されている一曲である。

この年2月に発生した「あさま山荘事件」の頃から全国的にヒットしはじめ,春の訪れとともに順位を挙げて3月にはオリコンチャート3位を記録し,40万枚以上を売り上げる大ヒット曲となった。

小学生の頃のリリースだが,初めて聴いたのは中学生になってからである。
当時「よしだたくろう」は,テレビへの出演を頑なに拒否していたため,彼の曲をテレビで聴くことはできなかったのである。

中学生当時は,「結婚」という言葉には今ひとつピンとこなかったが,曲の中に流れる「春を告げるような」ほのぼのとした温かいイメージは何となく理解できたように思う。

1972年と言えば,ちょうど「フォークギター」に興味を持ち始めた頃で,メロディーも覚えやすいし,コードも簡単な曲なので,入門の一曲として練習していたという記憶が残っている。

しかし,今の若者には,曲の冒頭の「僕の髪が肩までのびて 君と同じになったら 約束どおり 町の教会で 結婚しようよ」という感覚は理解できないかも知れない。