酒呑み親父のよもやま噺

探求心旺盛な酒呑み親父の随想録

『自転車にのって/珈琲不演唱(コーヒーブルース)』高田渡

【今日の一枚】
『自転車にのって/珈琲不演唱(コーヒーブルース)』高田渡
1971年5月20日リリース(ベルウッド・レコード

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高田渡」の5枚目のシングルである。
A面が『自転車にのって』,B面が『珈琲不演唱(コーヒーブルース)』なのだが,どちらも「高田渡」の代表曲なので,一度に紹介する。

小学生の頃にリリースされた曲である。
これらの曲を初めて聴いたのは,中学生になってからのことであった。ラジオから流れる異様な(その時は本当にそう思ったのだ)歌に心を奪われた。

メロディーも素朴で美しいが,私は何より歌詞の内容に惹かれた。
本当に気取らない日常の,もしかすると見過ごしてしまいそうな心の動きを,あっさりと表現したこれらの曲を聴いて,「これこそ真のフォークソングだ!」と思ったという記憶が残っている。

三条堺町の「イノダ」という珈琲店が舞台となっっている『珈琲不演唱』の方は,大学が京都だった関係で,その頃もよく聴いてた。

この曲を鼻歌交じりに歌いながら,「イノダ珈琲店」へ何度か足を運んだ思い出が残っている。

画像のレコードは,1971年当時の「元版」ではない。
2017年8月に,ベルウッド・レコード設立45周年記念企画で,「7インチ復刻シリーズ」の第二弾として販売されたものである。

30年以上振りにレコードを買ったことになる。
手元に残るレコード中では,もちろん一番新しいレコードである。