酒呑み親父のよもやま噺

探求心旺盛な酒呑み親父の随想録

『帰ってこいよ』松村和子

【今日の一枚】
『帰ってこいよ』松村和子
1980年4月21日リリース(ビクター音楽産業

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演歌歌手「松村和子」のデビュー・シングルである。
の歌手デビュー当時のキャッチフレーズは「帰ってきた男衆(やんしゅう)演歌」であった。歌詞中にあるリンゴの産地「お岩木山」をテーマにした青森県ご当地ソングでもある。

1980年大晦日の「第22回日本レコード大賞」では新人賞を獲得した。
翌1981年に入ってからもロングヒットを続け,総売上68.3万枚のセールスを記録した。

大学生の頃のヒット曲である。
ロングヘアーの姿で津軽三味線をギターの様につま弾きながら歌うという,演歌歌手としては異色のスタイルが特徴的だった。

変わったスタイルで歌う「松村和子」を見て,演歌のジャンルにはまだこの手があったかと思ったくらい感心してしまった。

また,歌唱スタイルもさることながら,良い声をしていて,マイクに向かって声を張り上げるように歌う『帰ってこいよ』は,印象的な一曲として記憶に残っている。

残念ながら,「松村和子」が2枚目以降にリリースしたシングルの記憶はない。
おそらく『帰ってこいよ』一曲のヒットで終わったのだと思うが,「演歌」ということもあり,今でもこの曲を引っさげて地道にコンサートを続けているのかも知れない。